このブログはフリーランスになってから作ったので、
これまで「フリーランスエンジニア日記」としてやってきたのですが、
つい最近法人成りしたので、自分メモとしてこれまでにやったことを残しておこうと思います。(一生に一度あるかないかなので)
*会社の形態としては合同会社なので、株式会社とは多少違うと思います。
会社の設立登記
まず、法務局に会社の設立登記を行います。
会社の登記前に決めるべきこと、やるべきこと
登記前に会社の目的や内容など、決めておく必要があります。
・会社名
・登記する住所
・事業目的
・資本金
・代表の印鑑証明書の発行
・会社印の発注
・事業年度など
僕の場合、会社名を決めるのに一番時間がかかりました。
仕事が立て込んでいてなかなか考える時間がなかったのですが、最終的に半日くらい考えて候補を5個ぐらいに絞って、最終的には妻に相談して決めました。
登記する住所は、最初レンタルオフィスで考えてましたが、取引先の社長さんより「登記場所はなるべく変わらない住所の方がいい(住所変更する場合申請時にお金がかかるらしい)後から変更できるし、レンタルオフィスでの登記は事業が軌道にのってからでいいんじゃないか」とアドバイスを頂いたので自宅で登記することにしました。
実際、登記後の法人口座開設時に自宅にしたおかげでスムーズにいった部分もあったので、僕も他の人には自宅登記をおすすめします。
会社印の発注は、ハンコヤドットコムさんで注文したらスムーズでした。
設立関係の書類に必要な会社印と銀行印、角印の3本セットが注文できるし、完成の前段階でハンコの完成イメージが確認できるのもよかったです。
資本金に関しては、一応1円でも登記できるらしいですが、法人口座の開設等を考えているなら100万円くらいはあった方がよさそうです。(ネットを調べた感じだと)
会社の登記に必要な書類
登記に必要な書類は以下のようなものがあります。
・定款2部
・本店所在地及び資本金決定書
・代表社員就任承諾書
・合同会社設立登記申請書
・登記用紙と同一の用紙
・代表社員の印鑑証明書
・払込証明書
・印鑑届書
僕の場合、知り合いの行政書士の方に代行してもらったので比較的スムーズに進みましたが、定款のハンコを押す場所や、定款に会社の実印を押してしまったり(個人の実印が正しい)と、自分一人でやるとしたらかなり大変だなと思います。
つまづいた点としては、会社登記用書類の押印場所をミスってしまい、何回かやり直さざるをえなかった点です。
ネットを調べた感じだと、こちらの記事がとてもわかりやすくて参考になりました。
上記一式を法務局に提出して、問題なければ会社設立となります。
会社設立の届け出
会社成立後は以下の場所に会社を設立したことの届け出をしました。
・税務署
・市役所(地方自治体)
・県税事務所
税務署への提出書類
税務署への提出書類は以下でした。
・法人設立届出書
・給与支払事務所等の開設届出書
・青色申告の承認申請書
・源泉所得税の納金の特例の承認に関する申請書
・減価償却資産の償却方法の届出書(必要な場合)
・棚卸資産の評価方法の届出書(必要な場合)
・個人事業の開廃業届出書(必要な場合)
提出書類がかなり多くて大変でしたが、ちょうど確定申告のタイミングだったので、確定申告がてら書類提出できました。
市役所への提出書類
・法人届出書(2部)
・履歴事項全部証明書の原本(登記簿)
県税事務所への提出書類
・法人の設立等報告書(2部)
・履歴事項全部証明書の原本(登記簿)
市役所も県税事務所も提出書類を2部ずつ送ると1部は控えとして戻ってくるので2部用意する方がいいと思います。
年金事務所への提出書類
法人は社会保険への加入が義務付けられている為、社会保険への加入手続きも必要です。年金事務所へ以下の書類を提出しました。
・健康保険・厚生年金保険新規適用届
・健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届
・健康保険被扶養者(異動)届
もし従業員がいない場合は上記までの手続きで終了のはずです。(従業員を雇う場合はハローワークや労働基準監督署への届け出も必要)
法人口座開設
法人口座開設にも書類がたくさん必要でした。
僕は地方銀行で法人口座を作りました。
必要書類
・履歴事項全部証明書の原本(登記簿)
・免許証のコピー
・会社の実印の印鑑証明書
・定款のコピー
・確定申告書類 3年分(銀行員による審査時に必要)
法人口座を作るのに必要な書類は銀行によって様々なので、口座を作りたい銀行のサイトを確認してから銀行に行くとスムーズです。
また、僕が法人口座を作った銀行は登記した場所、レンタルオフィスの訪問調査もありました。
近年、銀行口座を詐欺などの犯罪に利用する事件が増えている為、実態の調査を行うらしいです。
審査期間も銀行によってまちまちで、ネットを調べると大体申請から1週間程度で審査結果が出る場合が多いらしいです。
僕の場合は、法人口座を作る地方銀行で既に個人口座を作っていたせいか、申請から訪問調査・審査、法人口座開設までが3日で終わりました。
詳しい審査内容はわかりませんが、既に持っている銀行口座がある場合、審査が迅速にすすむのかも?って思いました。(あくまで推測ですが...)
そして今に至る
登記の手続きを始めたのが確か3月始めあたりで、法人口座が作れたのが昨日なので、大体1ヶ月くらいでおおよその手続きは終わりました。
短い期間にここまでたくさんの書類を作成したのは初めてだったので最初は戸惑いましたが、慣れてくると似たような内容を書くだけなのでそこまで難しくはない気がします。
とりあえず会社設立関連の手続きは一通り終わったので、徐々に事業を軌道にのせて行けるように頑張りたいと思います。
あと、このブログのタイトルは「フリーランスエンジニア日記」ですが、一応法人化したのでフリーランスではなくなりました。
なので近いうちにブログのタイトル変えようかなと思います。
(もしかしたらこのままかもですが)
【追記】法人化後にやったこと1.税理士を雇う
法人化してから1ヶ月くらい経ってから、税理士さんを雇うことにしました。
一人法人なので、最初は自分で経理までやろうと思ってましたが、法人の経理は個人事業の時に比べて作業がかなり多くなる、たくさんの時間が必要になるという点から、プロにお願いすることにしました。
税理士さんを探し始めてから見つけるまでの経緯は以下の記事にまとめました。
【追記】法人化後にやったこと2.役員報酬の変更
法人化するタイミングで毎月の役員報酬(給料)を決めたのですが、税理士さんに相談した結果、社会保険料がえぐいことになることがわかったので、役員報酬額を減らすことにしました。(自分で経理をしていたら知らなかったことが多々あるので、税理士さんを雇って本当によかった)
とりあえず、税理士さんの指導の元、以下の手続きを行いました。
・税務署に役員賞与に関する届出(事前確定届出給与の届出)
・年金事務所に資格取得時報酬訂正届を提出
個人事業の時は税金がヤバイから気をつけないとと思ってましたが、法人は何気に税金より社会保険料を気をつけないいけない気がしました。(法人は社会保険の加入が義務付けられている)
参考:
資格取得時に届け出た標準報酬月額を訂正する時|社労士のお仕事/社会保険関連のお仕事|社会保険労務士法人 西村社会保険労務士事務所
【追記】法人化後にやったこと3.個人事業の廃業届の取り下げ書
これも税理士さんから指摘を受けてわかったのですが、法人登記の際、個人事業の廃業届を提出しました(ネットで調べた結果必要と書いてあったので廃業日時は記入せずに提出した)が、個人事業時代に受けた仕事が登記の段階でまだ継続しており、法人化後も半年くらいは続ける必要がありました。この場合、個人事業の廃業届の取り下げ書が必要になるようです。おそらく、個人事業を廃業するタイミングで提出する必要がある
(法人化後も個人事業を継続する場合は廃業届を提出しない)ようです。
法人化してから色々と手続きがあり大変ですが、徐々に慣れていけたらと思います。